仕組み作りという仕事の教科書
小飼弾の 「仕組み」進化論
posted with amazlet at 09.05.07
小飼 弾
日本実業出版社
売り上げランキング: 845
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仕組みをわかりやすく説明してくれる「仕組み」を作ることの価値
得られるものが少なかった
仕組みに対して意識的になる
あなたの仕事は10年後ありますか??
「自分がやってきて、これからもやっていくことはこれだったんだ!」
というのが見えてきた気がします。(大げさ?)
これまでいろいろな部署の立ち上げや新商品の開発、海外のサービスの
国内展開などを担当してきたんですが、(準備段階が多いため)
売り上げなどの指標が個人の評価に直結しないことも多く、
かつ新しいビジネスの流れをほぼすべて担当しているので、
「自分の強みって何なんだろう?」とか、
「いったい自分の仕事って何なんだろう?」
なんて悩む日々もありました。
去年あたりからは「テクノロジー」という分野で引き合いがすごく
強くなってきたので、それが自分の仕事だ、なんて思っていたんですが、
プログラムを書くことだけが仕事じゃなく、オペレーションや
売り上げもみているし、上っ面の何でも屋さんほどヴィジョンを
持ちづらいものです。
前置きが長くなってしまいましたがこの本では、プログラマーを
はじめとする数々の例を参考に「仕組み作りの本質」について
触れられています。
これまでの「仕組み本」がただ単に、作業の効率化が大事とか
時間を有効に使いましょうとかという目的の下、細かいtipsを
述べたものであったのに対し、この本は
「『仕組み作りという仕事』が生き残るすべである」
というように、今の仕事+αではなく、仕組み作りそのものを
仕事にし、イノベーションを作り続けていく必要があるとしています。
その他いろいろな仕組み作りの「本質」が書かれているのですが、
個人的には『仕組み作りという仕事』そのものがイノベーションでした。
プログラマーの考え方(プログラマーの三大美徳(怠慢、短気、傲慢)や
DRY(繰り返さないこと))などがしっくりしていながらもプログラミング
そのものは仕事ではないことに若干のフラストレーションがあったのが
解消されました。
単に楽をする以上の「仕組み作り」をしているひとに読んでいただきたい1冊です。
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