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やっぱりリスクはとらない方がいい

菅直人副総理兼財務大臣が、「今の若者は冒険をしなくなっていてたくましさに欠ける」というようなニュアンスのことを発言していました。若者がリスクをとって冒険的に生きるためには、そのことに何らかの利益が必要です。今回、政府は日本航空に対し、迷走しながらも「潰さない」方向を維持しました。その姿勢が正しいかどうかは別にして、「巨大企業は潰さない」というシグナルを国民のあらゆる層が受け取ったことになります。(中略)政策は、発言よりも強いシグナルを送ることがあります。今の日本社会に、若者はリスクをとって冒険的に生きたほうが合理的で有利だという強いシグナルは、皆無に等しいのではないかと思います。(JMM)

保守的というのは何か大切なものが担保されるイメージがあるけど、実際はそういうことはほとんどない。だから、「リスクをとって冒険的に生きたほうが合理的で有利」だとボクは本当に思っている。
リスクを取った方が有利だというアナウンスメント(le cahier【ル・カイエ】)

タイトルは反対のこと書いているようですが、僕は林さんの考えていることに同意です。
じゃあなんで「リスクはとらない方が~」なのかというと、気づかないといけないのは
「いかにリスクを取れるか」ということではなく、
「自分がリスクを嫌って保守的に考えていることが逆にリスクではないか」
ということなんじゃないかなと。
人間ひとりで生きているわけではないですし、失敗は誰もがしたくないと思うので、そんな簡単に「リスク」をとるわけにはいかないです。(特に僕は家族持ちですしw)
じゃあリスクをきちんと把握出来ているかというとそういうわけじゃない、というところが大事なポイントだと思っています。
JALの件でいうと「巨大企業なら潰れない」という側面だけではなく、「(巨大企業でも潰れそうになるけど)潰れそうなくらいつらい状態なのに潰させてくれないし、辞められない」というところに着目するべき。
45歳とかで妻子持ちでやめるわけには行かないけどこの先どうなるか分からない。給料も上がらないかもしれない。リストラにあうかもしれない。なんて状態は十分リスクだと思う。
社会における人材の流動性のうみづらい会社にいるかもしれないというリスク(「あとからやりたい事見つけた!」っていってもがんじがらめで動けないかもしれないリスク)を認識しないといけない。
将来好きなことを選択できないリスクの「回避策」として、「自分で立ち上げるという選択肢」に対する価値観がもっと浸透して、もっと流動的に仕事が出来るようになると楽しいのになと思ったりします。


Categorised as: 仕事


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