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mixbeat第3回ワークショップ:コンセンサスゲーム改

*2009/09/08 : 担当事務局のブログへのリンクを追記しました。
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昨日はsmashmediaの河野さんの私塾、mixbeatの第3回ワークショップでした。
かねちゃんとこっしー、ありがとうございました!
塾長のブログエントリーはこちら
mixbeat第3回ワークショップ(コンセンサスゲーム改)

■コンセンサスゲーム
今回はコンセンサスゲームというもののmixbeatオリジナルで改良したバージョンをみんなで行いました。
コンセンサスゲームというのは事前に個人でとあるお題に対して(たとえば砂漠で遭難したときの持ち物の優先順位は?)答えを考え、その後みんなでディスカッションして「合意(コンセンサス)」した答えを導き出すもの。
塾長も参考にしたこちらのサイトにあるとおり、
Akio’s Log
http://d.hatena.ne.jp/elwoodblues/20071119/1195461704
コンセンサスととることで正答率が上がるらしく、通常版はそこが目的なのですが、今回のワークショップではそこはあまり重要ではなくて、どちらかというと
自分の意見をきちんと持ってそれを全員ですりあわせるというところから合意形成のプロセスを学ぶ
ことがメイン。

■記録とフィードバック
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今回通常版との大きな違いの一つに「記録」と「フィードバック」がありました。
ゲームとしてこなすだけではなく、「会議中の振る舞い」を認識するため、ゲーム中の5人はカメラで動画が撮られ、さらに残りの塾生がマンツーマンで発言や、態度、正解との乖離などを秒単位で記録。
後から動画とともに記録者がフィードバックするという作業を経て、

・ここで納得いっていなかったよね
・ここはおそうとしてたよね
・アプローチを考えてみんなと共有しているよね
・全体的に人の意見に乗っかってるよね
・ここで流れが変わったよね

などなど、実際にコンセンサスがとれるまでの課程を客観的に見直すことで学ぶことは多かったです。


■1回目のゲーム
最初のお題は「与えられた都道府県をお酒の消費量の順に並び替える」。
僕は参加チームではなく、記録者(参加者の振る舞いを記録する側)だったのですが、会議をしているヒトを客観的に外から見てチェックしていくという経験は僕の中で今回のワークショップで非常によかったと思ったことの一つです。
やっぱり中で感じるのと外から見ているのでは全然感覚が違って、意識してみるといろいろな掛け合いの中での態度だったり、発言だったりはすごく顕著にでているものです。
「意識する」ということはすごく大事で、目に見えるものはもちろんですが、それが出来るだけで違う視点や考え方が出来るのだなと思いました。

■2回目のゲーム
2回目は「塾長の考えるmixbeatで大事にしたいこと」
こちらは個人のバージョンも事前の課題でやってあったのですが、それの塾長バージョン。
第1回目のお題よりはそれぞれの並び順に理由を持たせることが出来たものの、どう出ていこうか臆してしまって個人的には参加者としてあまりぱっとしない感じに。後でも書きますがここは今回の最大の反省点です。
意外とみんな近い答えを持っていたのでスムーズに進んでいったのですが言葉のとらえ方などで認識のずれなどがあり、それが論点になったりと、理由をぶつけるという部分だけではなく、チームとして合意に持って行くためにどのようにすりあわせたらいいかを考えるいい経験になりました。
方法論にはなってしまいますが、みんなの意見を可視化したり、すでに決まっているものをとりあえずプロットしてグループ化したり、それぞれの項目の認識からきちんとすりあわせたりすることはみんなで何かを決めるためには重要だと思います。

■特別イベント:事務局によるエキシビションマッチ
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最後は事務局に塾生の一人の「mixbeatで大事にしていること」でコンセンサスゲームをやってもらいました。もちろん、運営側は塾生でまわしてます。
20分(1回目2回目では30分)で事務局がでるところはでて、引くところは引いて、スピード感もって流れを切らさず決めていくのはすごく参考になりました。
僕は塾長の記録者だったのですが、塾生がやっていたときに比べて、発言と発言の間の「変な間」が極端に少なく、それでいてくいこみぎみでもないというところは勉強になりました。
ま、結局答えはあんまり合っていなかったのはまた別の話w

■反省点
ここからは個人的な反省点になります。
僕は前回のワークショップで当番だったので、失敗したとはいえ、ほかの参加者に比べると経験値は多くなければならないはずです。
とはいえ今回参加者としてもぱっとしなかったのは、やっぱり自分のひな鳥な体質から殻を破れていない、スイッチを押せていないというのが大きいです。
参加意識が低いわけではないのは補足しておきます。ただ、それを見せるだけ一歩を踏み出せていない。でも変わらないと何も得られなくなってしまう。そして誰にも何も還元できなくなってしまう。
これを変えることが僕がmixbeatに参加した一つの大きな理由でもあり、もっと意識しないといけないところです。
逃げずに何が出来るか考え、実行しようと思います。

■実際の仕事にて
だいぶ長くなってますが最後に、今回のワークショップが実際の毎日にどう活かせるか。
会議の場でどう合意をとるか以前に、会議に臨む自分はその会議で生みだされる結論に対して自分の答えを持っているか?周りのみんなは答えを持ってきているか?そこからだと思います。
そしてきちんと会議に参加すること。その意識だけで、ほぼすべての会議が変わり、会議以外での決断でも活きる気がします。

■事務局のエントリー
mixbeat第3回ワークショップ(コンセンサスゲーム改)(smashmedia)
合意形成(コンセンサス)に向けて。 (目指せ!「フルスイング」人生。)
[Life]集合知を証明? いや、大事なのはディスカションプロセス(feel the wind)
コンセンサスゲーム【mixbeat改】、会議においていかにより良い合意形成を図るか(PoP-DELIG)


Categorised as: mixbeat, ワークショップ


One Comment

  1. [...] といった流れのワークショップです。とにかく、自分の言動が客観的な視点で共有されたり、逆に人の言動を客観的に見ることで意識が変わる部分というのが生まれます。 (写真は追って追加します。) 実はこのワークショップ、以前は「コンセンサスゲーム改」として塾内で行われ(その時のエントリー)、さらにその後ブラッシュアップしたバージョンのものをmixbeatとしては初めて外部の方をお招きして実施してきました。(その時の報告エントリーはコチラ) 現在はmixbeatのサブプロジェクト的立ち位置で2期生のこっしーをはじめ有志が集まって進めているのですが、今後はさらに細かな部分をブラッシュアップして、mixbeatのメンバー以外でも人事研修などにも利用してもらえるように汎用化を進めていこうと思ってます。例えばこれまでひとりの全体記録者が気になったことを発表していく形式をとっていたのですが、あまりにも人に依存しているため廃止できないかと考えたり、発言回数だけではなく誰から誰に発言していたのかを記録したり、それぞれの回答をペアで共有するためにコピー機で回答のコピーをとっていたのを「2枚記入」という仕組みにしたりととにかく運営のハードルを下げたり、より参加者の参加を促す仕組みにできないか検討しました。とにかく一つひとつの作業で見直しをしています。 そして今回はそれらの新しい要素や削るべき要素の検討のため、テストマーケティングとして再度塾内で有志を募り実施しました。 詳しい一日の流れなどは追って活動報告ブログなどで共有されていくと思いますので細かくは割愛しますが、今回は運営チームが2期生2人と3期生3人という5人体制であったことや、細かな部分の修正を行ったり、新しい仕組み(誰から誰に発言が多かったのかの記録など)を取り入れるために直前までかなり運営側としてはバタバタと準備を進めていた割にはワークショップとして当日クオリティが保てていたと思います。ただ、ワークショップそのものが失敗しなかったということだけではなく、外部で汎用的に行っていくことを考えると、まだまだ試行錯誤をしなければいけなさそうなポイントが多くあり、それらが今回の実施で色々と洗い出すことができたのは非常に大きな収穫だと思っています。実施して終わり、ではなく今回のを受けてさらにブラッシュアップを進めるべく継続的にチームを組んで煮詰めていけそうです。 最終的には僕を含め今回の運営にあたった有志メンバーでこのプロジェクトをより具体的に落とし込み、実施を検討されているかたのところに出張などしてこのワークショップをより多くの方に体感してもらいたいと思っています。整理されたワークショップ実施概要やマニュアルなども今後整備していくと思いますので、ぜひ興味にある方はご意見いただきたいですね。 Tweet [...]

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